ITエンジニア転職の面接必勝法

書類選考を通過したらいよいよ面接です。企業の人事が見たいのは、あなたの「人柄」です。人柄は履歴書や職務経歴書、からは分かりません。この人なら一緒に働いていけそうか、我が社の社風にあいそうか、という観点でチェックします。また、企業が面接を行うというのはあなたに対してかなり興味を持っている証拠です。自信を持って落ち着いて臨みましょう。

 

面接では、人事の採用担当者の前にで始まるのではありません。社内に入った瞬間から多くの人に見られています。遅くとも面接予定時間の10分前には到着しておきましょう。受付がいるような大企業であれば、挨拶をし、名前と面接に来た旨を丁寧に伝えます。面接の際には椅子があったとしても、すぐに座ってはいけません。採用担当者に一礼し、再度名乗った上で勧められてから着席します。姿勢は伸ばしましょう。背もたれに寄りかかってはいけません。足は組むのは避けましょう。話すときは顔を上げて、ハキハキと話します。面接官の目を見て話すのがのぞましいですが、難しい場合にはのど元のあたりを見て話します。面接が終わったら「ありがとうございました」と一礼をします。退室するときも「失礼します」と振り返って挨拶をしましょう。

 

 

【面接の種類】

 

●個人面接
応募者一人に対して、企業側の採用担当者が応対する形式です。採用担当者は一人の場合もあれば複数の場合もあります。どちらにせよ、聞いている人の方に顔を向けることを忘れないようにしましょう。個人面接はあなたの魅力を最も伝えられる面接法です。自分をプレゼンするつもりで望みましょう。

 

●集団面接
応募者数人と企業側の採用担当者数人が行う形式です。個人面接と違い、企業側は応募者同士の比較をすることができるため、評価しやすいのが特徴です。自己アピールや積極性、協調性などを見ています。人が話しているときの態度も見られています。

 

●グループディスカッション
一つのテーマを応募者数人で討論させる形式の面接です。自分の考えや意見の表現を見られます。自分の意見を述べる事も大事ですが、他人の意見も聞くようにしましょう。聞くことと話すことのバランスに気をつけます。また、グループディスカッションでは司会約が必要ですが、みんなの意見をまとめる自信がない人はやめておきましょう。

【服装の注意点】
面接時の服装は、何といっても清潔感が1番大事です。清潔感を持ったファッションこそが最も好印象を与えます。たとえ現職の職場が私服であっても面接にはスーツで望みましょう。普段スーツを着慣れていない人は事前にスーツに袖を通しておくことをオススメします。しわになっていたり、汚れがないか確認します。少しでも汚れていれば事前にクリーニングに出しておきましょう。ボタンが取れてないかも確認してください。スーツは派手な色を避け、落ち着いた色味のものを選びましょう。シャツは白または薄い黄色・水色・ピンク色のものを選びます、柄物や派手な色は避けます。ネクタイは目だって派手でなければかまいません。最も個性が出る部分です。

 

【身だしなみの注意点】
身だしなみの注意点ですが、髭は必ずそっておきましょう。たとえ無精ひげでなくても。面接においては不潔感が出てしまいます。当日の朝しっかりと剃りましょう。靴が汚れていれば磨きます。前日までに整えておきましょう。爪が伸びていたらきちんと整えます。髪形ですが、変にワックスで固めたり、立てたりするのはやめましょう。髪質によってはだらしなく見える人もいますが、その場合はワックスではなくスプレーで抑えます。

 

【持ち物の注意点】
企業側から提示された必要書類があれば忘れないようにしましょう。さらに、筆記用具や印鑑、メモ帳、ハンカチやティッシュ、応募企業の資料、履歴書や職務経歴書のコピーなどを複数用意しておきます。また応募企業周辺の地図(WEBの地図サービスなどを使うと便利です)や路線情報などプリントしておくと心配ないでしょう。初めての場所は特に道に迷いやすいものです。道が分からなくて遅刻した、なんてことのないようにしましょう。

面接時間はあなたの全てを判断するにはあまりにも短いです。その短い時間の中で、企業の採用担当官は転職希望者のどのようなところに注目しているのでしょうか。

 

 

【人事が注目する面接のポイント】

 

●自分の経験を自分の言葉で話しているか?
企業に対する熱意をアピールするのはもちろんのことですが、どんな経験を積み、どんな仕事に携わってきたかを自分の言葉で話しているかを見られます。マニュアル通りの回答では評価は低くなります。現在まで、どんな考え・価値観・人生観の下で、どんなふうに主体的に行動してきたか。また、言葉だけではなく、実際に行動を起こしたかに注目します。具体的に経験を話すこともポイントです。業績などは数値で表しましょう。抽象的な話ばかりでは説得力に欠けるため、なるべく具体的なエピソードを交えると内容に説得力がでます。あまりだらだらと話しを続けないようにしましょう。

 

●失敗を恐れないか?
企業は常に新しい風を吹き込んでくれる人材を探しています。現在企業にない人材を補充するために採用活動を行うのです。ですので、過去より未来を話すことが重要です。これまでの実績のアピールのみに留まらず、「今まで積んできた経験を御社で活かしたい」と入社後に向けた意欲を話しましょう。

 

●論理的に話を進めているか?
まず結論から話を始めると、言いたいことが伝わりやすくなります。結論→理由の流れで会話を進めます。論旨の一環性を保つのも重要です。「話している途中に言いたいことが分からなくなってしまった」ということのないように常に論点を頭において話しを組み立てましょう。

 

●仕事に対する価値観が同じか?
スキル・経歴は重要ですが、それは履歴書や職務経歴書からも充分判ります。人事が面接で見たいのは一緒に働けるかどうかです。一緒に仕事をしていく上では価値観の共有も重要になります。

 

●コミュニケーション能力があるか?
同じことでも、相手によって臨機応変に伝え方を変えることができるか。伝えたい内容は同じでも、専門家か一般の人かでは理解力が違います。相手に合わせて専門用語を避けるなど、理解を助ける工夫をしましょう。

面接が得意な人もいれば苦手な人もいるでしょう。かならずしもコミュニケーションスキルの高い人が面接に合格するわけではありません。いくらコミュニケーションスキルが優れていても、本番に弱い人や緊張しがちな人は本来の能力が発揮できません。コミュニケーションスキルは普通でも、落ち着いて自己PRをできる人の方が面接では強いのです。ここでは「面接に受かる人」と「面接に落ちる人」の傾向を説明します。

 

 

【面接に受かる人】

 

●リラックスして堂々とした態度で面接に望んでいる人
面接といえども、人と人とのコミュニケーションの場であることには変わりません。採用担当者に対して、変に緊張することなく落ち着いて素直に自分をアピールします。また、相手の顔を見て、堂々と話をすることが大切です。姿勢を伸ばして面接を受けましょう。事前に鏡を見ながらの練習もおススメです。

 

●質問には簡潔に答えている人
短く、ポイントを抑えた回答をしましょう。結論を先に話し、それから理由を述べます。これを意識すると受け答えが明確になります。 質問の意味が分からない時はすぐに聞き返しましょう。黙っていたり、見当違いの返答をすると評価は大きく下がります。また、質問したことで評価が下がることはありません。

 

●適度にボディランゲージを加えている人
強調したいところで身振り手振りを大げさにならない程度に加えるなど、話に強弱をつけます。

 

 

【面接に落ちる人】

 

●極度に緊張をしているのが分かる人
緊張する気持ちは分かりますが、リラックスをこころがけましょう。それが難しい時は逆に「集中すること」を意識すると緊張がほぐれます。

 

●面接官と目を合わせない人
そっぽを向いたり、うつむいたまま話す人と良いコミュニケーションを取れるとはだれも思いません。人と話しているということを意識して、しっかりと面接官の目を見て話しましょう。

 

●質問に対して長々と答える人
質問には簡潔に答えるのが原則です。要点を抑えて簡潔な回答をしましょう。

 

●マニュアル通りの回答をする人
面接マニュアルで知識を固めた人はすぐに見抜かれてしまいます。棒読みで話たり、思い出すのに考え込んだりするからです。面接はコミュニケーションの場です。マニュアル通りの回答はやめましょう。

面接で重要なのは清潔感があるじか、親しみやすいか、などの第一印象です。第一印象は最初にの3分で決定されるといいます。そして1度決定されたら、ほとんどの場合それが覆ることはありません。ですので、面接の最初の時点でよい印象を与える必要があるのです。では、第一印象を良いものにするためいは何に気をつければ良いのでしょうか?

 

人事が面接で見ているのは社会人としての「ビジネススキル」と「コミュニケーションスキル」です。これらを判断するために、話の内容を重視するのはもちろんですが、話し方や表情、姿勢などにも人事は注目します。まず、何より大切なのは「清潔感」です。服装や身だしなみのマナーを確認し、だらしない印象を与えないようにしましょう。「姿勢」も大切です。いくら身だしなみに気を使っていても、姿勢が悪いとそれだけでマイナスの印象になります。暗い印象を与えてしまいがちなので、普段姿勢が悪い人は特に注意してください。姿勢は一朝一夕で直るものではありません。日ごろから少し意識するだけでも変わります。

 

親しみやすい印象を与えるためには相手の目を見て、「表情」豊かに話します。面接といえども人と人のコミュニケーションの場であることには変わりません。相手の目を見て自身を持って話しましょう。相手の目を見ないで会話をするようではコミュニケーションスキルどころか、社会人としての常識も疑われてしまいます。面接において緊張するのは仕方のないことです。しかし、その緊張も上手く生かして自分をコントロールし、面接を成功させてください。