ハードウェア・半導体

「ハードウェア・半導体」はパソコンやプリンタなどの各種周辺機器やその内部を構成する半導体を生産・製造する職種です。これらは1度製造されると大量に世に送り出されるため、綿密なラインの設計が必要になります。そのためのラインを企画・設計し、各装置の選定・仕様決定、さらに装置の設置、ライン稼働後のメンテナンスまでの一連の流れ担当します。それぞれを得意なエンジニアが電気系統、機械系統、コンピュータ制御系統に分かれて分担し、共同で作業を進めます。

 

現在「ハードウェア・半導体」製造では、消費者のニーズの多様化、商品の寿命が短くなってきたことにより、少量多品種に対応できる製造ラインが必要とされています。これは他のどの業界にも言えることですが、情報インフラの整備により、消費者がより多くの選択肢から欲しいものだけを選択することができるようになっています。その分消費者の声が大きくなったとも言えるでしょう。多くの品種の製品をできるだけ早く世に送り出すことが望まれます。

 

そのような事情から、生産・製造ラインに関わるエンジニアは、メーカーのなかでも非常に重要な役割を持っています。新製品開発の際にもマーケティング・企画段階から生産・製造ラインのエンジニアが関るのが普通となりました。現在では多くのメーカーがその製造拠点を海外に移項させています。新規製造拠点の立ち上げや現地エンジニアの指導などで、今後生産・製造ラインのエンジニアが、海外に進出する機会はますます増えるでしょう。